COLLECTION

作品紹介

【前期展示】10/14(水)~11/8(日)

【後期展示】11/10(火)~12/6(日)

序章 禅の広がり――心
から心へ

達磨がインドから中国へと渡って広めた禅の教えは、やがて日本でも大きな潮流となった。
序章では、宗峰妙超に至る禅の流れを跡づけるとともに、禅の広がりのなかで育まれた水墨美術の粋をご覧いただく。

画中に烈風が吹き荒れる

怒涛の迫力の龍虎図

伝牧谿筆 中国 南宋時代・咸淳5年(1269)大徳寺蔵【後期展示】

重要文化財「龍虎図」

伝牧谿筆 中国 南宋時代・咸淳5年(1269)
大徳寺蔵【後期展示】

東洋一の名画と謳われる

水墨芸術の最高傑作

牧谿筆 中国 南宋時代・13世紀 大徳寺蔵【前期展示】

国宝「観音猿鶴図」

牧谿筆 中国 南宋時代・13世紀 大徳寺蔵【前期展示】

第一章 大徳寺の開創

宗峰妙超は、花園上皇・後醍醐天皇の帰依を受け、嘉暦元年(1326)、紫野の地に大徳寺を開く。
複雑な政治状況のなか、大徳寺は南朝・北朝の両朝から支えられて発展し、「本朝無双の禅苑」と讃えられるに至る。

大徳寺を開いた高僧の

威厳に満ちた姿

自賛 南北朝時代・建武元年(1334)大徳寺蔵  【前期展示】

国宝「宗峰妙超像」

自賛 南北朝時代・建武元年(1334)
大徳寺蔵【前期展示】

「後醍醐天皇像」(部分)

重要文化財「後醍醐天皇像」

鎌倉~南北朝時代・14世紀
大徳寺蔵【前期展示】

「本朝無双の禅苑」と讃えた
天皇の書

自賛 南北朝時代・建武元年(1334)大徳寺蔵  【前期展示】

国宝「後醍醐天皇宸翰置文」

南北朝時代・元弘3年(1333)
大徳寺蔵【後期展示】

第二章 大燈禅の継承

宗峰の法を嗣いだ徹翁義亨によって礎が築かれた後、大徳寺は林下としての道を歩んでいく。
そして15世紀、養叟宗頤と一休宗純の時代には堺の町衆にも新たな外護者を広げ、大きく進展することとなった。

自賛、宗辨禅人請 室町時代・15世紀京都・酬恩庵蔵【前期展示】

重要文化財「一休宗純像」(部分)

自賛、宗辨禅人請 室町時代・15世紀
京都・酬恩庵蔵【前期展示】

「一休さん」でおなじみの

型破りな禅僧

一休の生き様を示す

気迫みなぎる墨跡

一休宗純筆 室町時代・15世紀京都・真珠庵蔵  【前期展示】

重要文化財「七仏通戒偈」

一休宗純筆 室町時代・15世紀
京都・真珠庵蔵【前期展示】

墨谿筆、一休宗純賛 室町時代・寛正6年(1465)京都・真珠庵蔵  【後期展示】

重要文化財「達磨図」

墨谿筆、一休宗純賛 室町時代・寛正6年(1465)
京都・真珠庵蔵【後期展示】

豪快極まる

鋭い筆法

第三章 戦国武将と塔頭

15世紀から16世紀にかけ、一休宗純を開祖とする真珠庵をはじめ、主要な塔頭が相次いで創建された。
寺勢拡大の背景には、堺衆や三好長慶、織田信長、豊臣秀吉といった戦国武将らによる帰依があった。

6m 超 、

狩野永徳の父・松栄による

渾身の大作

狩野松栄筆 室町時代・永禄6年(1563)大徳寺蔵 【前期展示】

重要文化財「仏涅槃図」

狩野松栄筆 室町時代・永禄6年(1563)
大徳寺蔵【前期展示】

狩野永徳が描いた天下人

信長の姿

大井戸茶碗 喜左衛門井戸

「織田信長像」(部分)

狩野永徳筆 安土桃山時代・天正12年(1584)
大徳寺蔵【後期展示】

大井戸茶碗 喜左衛門井戸

国宝「大井戸茶碗 喜左衛門井戸」

韓国慶尚南道 朝鮮時代・16世紀
京都・孤篷庵蔵【通期展示】

戦国大名を魅了した

高麗茶碗の雄

第四章 江戸時代の名僧

寛永6年(1629)、幕府の法度に抗議した沢庵宗彭、玉室宗珀らが処罰される「紫衣事件」が起こる。
しかし江月宗玩のとりなしにより危機を乗り越え、寛永13年(1636)、大燈国師300年遠忌が無事にとり行なわれた。

江月宗玩像

「江月宗玩像」(部分)

狩野探幽筆、自賛、衆徒請 江戸時代・寛永12年(1635)
京都・龍光院蔵【11/10(火)~11/23(月・祝)展示】

油滴天目

重要文化財「油滴天目」

中国北方 金時代・12~13世紀
京都・龍光院蔵【11/25(水)~12/6(日)展示】

国宝「曜変天目」

中国・建窯 南宋時代・12~13世紀
京都・龍光院蔵【前期展示】

©渞忠之
©渞忠之

第五章 禅宗美術の精華

戦国武将らの帰依により集められた大徳寺の貴重な文物は、東アジアにおける宗教文化を見渡すうえでも重要な位置を占める。
また、有力者の庇護を受けて発展した塔頭の堂内には、数々の壮麗な襖絵が描かれた。それらは日本美術史に燦然と輝く第一級品ばかりである。

琴棋書画図襖

国宝「琴棋書画図襖」(部分)

狩野永徳筆 室町時代・16世紀
京都・聚光院蔵【後期展示】

天才・永徳の
エネルギッシュな
筆さばき

一休ゆかりの禅寺に伝わる

妖怪絵巻の傑作

百鬼夜行絵巻

重要文化財「百鬼夜行絵巻」(部分)

伝土佐光信筆 室町時代・15世紀
京都・真珠庵蔵【半期で巻替え】

終章 禅とともに――
大徳寺三門の世界

いつの世も困難な時代を生きる人びとの心の拠りどころとなってきた大徳寺。
とりわけ壮観な三門は、応仁の乱(1467~77)ののち、連歌師・宗長らが初層を建立し、
その後、千利休が上層「金毛閣」を造営した象徴的存在である。
展覧会の最後に、通常非公開の三門に安置されている釈迦三尊像と千利休立像を紹介する。

※展示イメージ
※展示イメージ

龍翔寺から移された

三門楼上の本尊

釈迦如来坐像および迦葉・阿難立像
釈迦如来坐像および迦葉・阿難立像
釈迦如来坐像および迦葉・阿難立像

初公開「釈迦如来坐像および迦葉・
阿難立像」

釈迦如来坐像:印慶作 室町時代・応永11年(1404)/迦葉・阿難立像:鎌倉時代・13~14世紀/大徳寺蔵(三門安置)【通期展示】

千利休立像

初公開「千利休立像」

頭部:天保11年(1840) 体部:田中浄慶作 明治2年(1869)
大徳寺蔵(三門安置)【通期展示】

明治時代に
三門楼上に安置された

利休像